指圧とは
指圧は、母指と手のひらの圧だけで全身をととのえる、日本発祥の手技。
1925年、浪越徳治郎が生理学・解剖学に基づく一つの体系として確立し、「指圧」と命名しました。
道具も機械も使わず、手の重みを身体の活力点にあずける——それが指圧そのものです。
日本では、指圧は国家資格「あん摩マッサージ指圧師」のもとで行われます。
リラックスと、体本来の力を引き出すことを目的とした手技です。
「指圧(shiatsu)」は、オックスフォード英語辞典をはじめとする主要な英語辞書に独立した英単語として収録されています(英語での初出は1967年)。
日本では、指圧は国家資格「あん摩マッサージ指圧師」のもとで行われます。
指圧が法令に初めて登場したのは1955年、
「指圧」の名称が独立したのは1964年、
そして国家資格となったのは1988年です。
按摩でもマッサージでもない、日本独自の手技。
それが、指圧です。
按摩・マッサージとの違い
按摩、マッサージ、指圧。
似て非なるこの三つの手技は、それぞれ異なる風土から生まれました。
中国を起源とし、手指のほか、肘や膝も用いて、揉んだり、捏ねたり、叩いたりする手技。揉捏法、叩打法を主軸とします。
ヨーロッパで発祥した手技。強擦、軽擦——なでる、さするという動作を通じて、末梢部から心臓部へ、静脈血の流れを促します。
日本で生まれた手技。体表の特定の点「指圧点」に対して、面に垂直に圧すのが基本です。心臓部から末梢部へ、動脈血を促し、酸素と栄養を細胞へ届ける——そして、用いるのは手指のみ。道具を一切使わない、純粋な手技です。
指圧療法の基本
指圧の目的は、
身体に本来備わる力を引き出し、健康の維持・増進を図ることにあります。
身体の体表には、解剖学・生理学に基づいて定められた
「バイタルポイント(指圧点)」が、全身に660点。
それぞれが筋肉、神経、血管、リンパ系、内分泌系、内臓——
諸器官の働きに対応する位置にあります。
どの部位を、どのように押圧するか。
それは、施術者が筋肉の状態を確認しながら、
臨機応変に判断します。
なぜ、手指のみを用いるのか
手のひらには、感覚を司るさまざまな受容器が存在します。
触覚を捉えるマイスナー小体、圧覚のパチニ小体、
冷覚のクラウゼ小体、温覚のルッフィニ小体、痛覚の遊離神経終末——
これらが、筋肉の硬さ・柔らかさ、身体の温熱・ほてり・冷えを
微細に感じ取り、施術の指針となります。
熟練した施術者の指は、臨床経験を重ねるごとに、
柔らかく、弾力に富み、
身体のごくわずかな変調まで察知できるようになります。
七つの方向性
指圧の方向性は、七つに整理されています。
- 皮膚機能の活発化
- 筋組織の柔軟化
- 体液循環の促進
- 神経機能の調和
- 内分泌の調節
- 骨格バランスの調整
- 消化器系の正常化
これらすべてに、手指の感覚と、臨機応変の判断が、寄り添います。
よくあるご質問
指圧とは何ですか?
衣服の上から、主に手のひらと指で体に圧を加えます。
日本ではあん摩・マッサージ・指圧はいずれも国家資格「あん摩マッサージ指圧師」の範囲にある手技で、浪越指圧サロンの施術者は全員この国家資格を持っています。
指圧とマッサージ・整体の違いは何ですか?
日本ではあん摩・マッサージ・指圧はいずれも国家資格「あん摩マッサージ指圧師」の範囲に含まれます。
浪越指圧は、創始者・浪越徳治郎の直系四代が受け継いできた源流の指圧です。
浪越指圧サロンの施術者は国家資格を持っていますか?
浪越指圧サロンの施術者は全員、国家資格「あん摩マッサージ指圧師」を持っています。
浪越指圧は、1925年に指圧を体系化した浪越徳治郎の直系四代が受け継いでいます。
関連ページ:Who Created Shiatsu? The Origin and History of Shiatsu 手のひらが語る、日本の文化 ― 指圧という手技と、浪越という源流