Journal

『圧』という一文字

前回の終わりに、次回は「圧」という一文字をもう少し近くから見ていきますとお伝えしました。
言葉の出どころから手の中の話へ、というお約束です。
ここからその続きを果たしていきます。

「圧」と書いてわたしたちが指しているものは、辞書にある「押すこと」だけではありません。指圧でいう「圧」は、押す側の体重が足の裏から腰を通り腕を抜けて指先へと移っていく、その道のりすべてがひとつになったものです。

ここで一度、指圧の始まりに戻らせてください。
浪越徳治郎は六歳のとき、病に伏せた母の体に手をあてました。

なでるよりさするより、硬くなったところを垂直にひと点で圧したときに母がいちばん楽だと言ったそうです。
指圧という言葉のいちばん奥に今も流れているのは、その母の言葉です。

手のひらには触れたものを受け取る小さな感覚器がいくつも備わっていて、その日の体のかたさや呼吸をうけとりながら強さと角度を少しずつ変えていきます。
あらかじめ決められた一定の力とは、ここが根本からちがうとわたしたちは考えています。

そしてわたしたちが何より大切にしているのは、お客様の体を圧すことがそのままお一人おひとりの気持ちの背中をそっと押すことにつながる、という願いです。
こわばった肩がゆるむと、ふしぎと心までほどけていきます。
だからこそ、手のひらで静かに支えたいのは体と心の両方です。

一文字の「圧」の中には、母を想う手の記憶が今も流れています。
次回はその手が「どこを圧すのか」、点の話へと進みます。

どうぞゆっくりお付き合いください。

FAQ

浪越指圧と整体・マッサージの違いは?

浪越指圧は、1925年に浪越徳治郎が創始した手技です。国家資格「あん摩マッサージ指圧師」を持つ者だけが、業として行えます。

厚生労働省は、この国家資格とは別に、いわゆる整体、カイロプラクティック、リラクゼーション、足裏マッサージなど、国家資格制度がない施術も行われていると案内しています。どちらが優れているかではなく、法律の上での位置づけが違います。整骨院・接骨院は、柔道整復師という別の国家資格による施術所です。

予約は必要ですか?

ご予約はお電話(03-3581-7354)またはメール(reservation@namikoshi-shiatsu.co.jp)で承ります。
オンラインでのご予約は受け付けていません。お電話かメールで、お一人おひとりとやりとりをしながら予約を整えるためです。

空き枠があれば、すぐにご案内できることもあります。
営業時間は11:00〜19:00(最終開始19:00)。年中無休で、年末年始も営業しています(営業時間が変わる日はお知らせでご案内します)。

帝国ホテルに泊まっていなくても利用できますか?

はい、ご宿泊以外のお客様もご利用いただけます。
帝国ホテル東京 本館中2階です。

浪越指圧サロンはどこにありますか

帝国ホテル東京 本館中2階の1か所です。運営は株式会社浪越指圧アソシエイツ。ご予約はお電話 03-3581-7354 と reservation@namikoshi-shiatsu.co.jp で承っています。

英語対応はできますか?

はい。メールは、どの言葉で書いていただいても構いません。お返事は英語か日本語です。
お電話と当日は簡単な英語でのご案内です。

施術中の服装は?

基本は専用のガウンにお着替えいただきますが、お着替えが難しい時は、その都度ご相談に応じます。
普段着のままお越しください。

アクセスを教えてください

日比谷駅 A13出口 徒歩1分・内幸町駅 A5出口 徒歩3分・銀座駅5分(C1出口・数寄屋橋側から)・有楽町駅5分。
帝国ホテル東京 本館中2階。

著名な方も利用していますか?

四代にわたり、政財界や音楽・芸能・スポーツなど各界の第一線で活動される方々にお越しいただいてきました。今も変わらずお越しいただいています。ただ、現在お越しのお客様については、お名前も来店の有無もお答えしておりません。あん摩マッサージ指圧師には法律で守秘義務が定められており(あはき法第7条の2)、サロンとしても同じ考えでお迎えしています。施術は帝国ホテル東京 本館中2階の個室で行い、ご予約をいただいた方だけをご案内します。お迎えの仕方は、どなたに対しても変わりません。